【CORSAIR】PCモニター全8機種を比較|XENEONはどれがおすすめ?

  • CORSAIRのPCモニターはシリーズ名がXENEONで統一されていて、モデルごとの違いがわかりにくい
  • 有機ELモデルとFast IPSモデルで、何がどう変わるのか知りたい
  • XENEON EDGEというサブディスプレイの使い道が想像できない

「CORSAIR」は1994年創業のメモリや電源ユニットを主力とする米国のPCパーツメーカーで、自作PCユーザーからゲーマーまで幅広く支持される大手ゲーミング周辺機器ブランドです。PC環境をまとめて制御できるソフトウェア資産と、XENEONブランドで展開する有機ELモニターの映像表現に定評があります

PCモニターは自分の用途やPCの構成に合わないモデルを選んでしまうと、ゲームの見え方や日々の作業効率にも影響します。一度買えば長く使い続ける機器だからこそ、PCモニターは各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です

この記事では、CORSAIRの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のPCモニターを全モデル比較します。用途別のおすすめモデルも紹介しますので、CORSAIRのPCモニターが気になっている人はぜひチェックしてください。

CORSAIRとはどんなPCモニターブランド?特徴と評判を紹介

CORSAIRのPCモニターは「XENEON(ゼネオン)」というブランド名で展開されています。メモリや電源ユニットのメーカーという印象が強いものの、モニターの分野でも有機ELの上位モデルからタッチ操作対応のサブディスプレイまで独自色の濃い製品を揃えてきました

1994年の創業から30年以上PCパーツを手がけてきた蓄積があり、ゲーミングと配信の両方を見据えた製品づくりがCORSAIRの持ち味です。まずはブランドの成り立ちと、PCモニター市場での立ち位置を整理します。

CORSAIRのブランドコンセプト

CORSAIRのブランドコンセプトは、PCまわりの機器を一つのブランドで揃えられるエコシステムづくりです。メモリ・電源ユニット・PCケース・水冷クーラー・キーボード・マウスまでを自社で手がけ、PCモニターのXENEONもラインナップの一部として設計されています。

エコシステム志向を支えているのが、統合ソフトウェアのiCUEです。CORSAIRのPCモニターは単体の映像機器ではなく、PC本体やライティングと設定を共有する周辺機器として扱えるようになっています

自作PCやゲーミングPCの構成を一つのブランドで固めたいユーザーにとって、操作系と設定画面がまとまることは実利があります。CORSAIRのPCモニターは、PC全体の一部として考えたときに選びやすい製品です。

CORSAIRの歴史・創業背景

CORSAIRは1994年に米国カリフォルニア州で創業したPCパーツメーカーです。創業当初の主力製品はサーバー向けのキャッシュメモリモジュールで、PCモニターを手がけるようになったのはずっとあとの時期になります。

その後はメモリモジュールを起点に、電源ユニット・PCケース・水冷クーラー・ゲーミング周辺機器へと領域を広げてきました。本社は現在カリフォルニア州ミルピタスに置かれており、コルセアはどこの国のメーカーかという疑問への答えは米国です。

30年にわたってPCの内部パーツを作り続けてきた経験は、XENEONのPCモニターにも表れています。ケーブルの取り回しやマザーボードのUSBヘッダーを使った内部接続など、PCを組む人の目線で設計された仕組みがCORSAIRらしさになっています

CORSAIRの特徴・強み

CORSAIRのPCモニターの強みは、パネル構成を2つの方向にはっきり振り分けている点です。映像表現を優先する有機EL/QD-OLED系と、明るさと広色域を重視するQuantum Dot搭載Fast IPS系という二本柱でXENEONのラインナップは組み立てられています。

もう一つの強みが、ゲームと配信の両方をカバーする守備範囲の広さです。240Hzクラスの高リフレッシュレートモデルを揃えつつ、システム監視やシーン切り替えに使えるタッチ対応のサブディスプレイまで用意されており、ゲーム画面と配信操作を一組のデスクで完結させられます

一方で、購入前に押さえておきたい注意点があるのも事実です。日本ではCORSAIRの大型ゲーミングモニターの新規投入が止まっており、国内正規代理店で販売終了扱いとなったモデルも複数含まれます。気になるモデルほど流通在庫が動きやすいため、購入前に取扱いの有無を確認しておきましょう。

CORSAIRの関連ブランド(Elgato・SCUF Gaming・ORIGIN PC)

CORSAIRは、PCモニター以外にも複数のブランドをグループに抱えています。配信機材のElgato Gamingを2018年に、BTOパソコンのORIGIN PCとカスタムコントローラーのSCUF Gamingを2019年に買収し、ゲーミング環境をまるごとカバーする体制を築いてきました

グループ構造は製品仕様にも直結しています。XENEON EDGE 14.5 LCD TouchscreenがElgatoのVirtual Stream Deckとして機能するのは、配信ソフトを持つElgatoが同じグループにいるためです。

手持ちの配信機材やコントローラーとの組み合わせまで見ておくと、CORSAIRのPCモニターは選びやすくなります。ブランドを揃えるほど設定の一元化が効いてくる点が、CORSAIRを選ぶ利点です

CORSAIRのPCモニターの機能とテクノロジー

CORSAIRのPCモニターには、パネル技術からソフトウェア連携、配線の処理まで、XENEONシリーズに共通する仕組みが組み込まれています。搭載する機能はモデルごとに異なりますが、押さえておくべき技術の数は多くありません。

とくに有機EL系とQuantum Dot搭載Fast IPS系ではパネルの性格が大きく違うため、CORSAIRのPCモニター選びでは最初に確認しておきたいポイントになります

CORSAIRのPCモニターを支えるXENEONシリーズの独自機能とテクノロジーは、以下の6つです。

  • iCUEソフトウェア連携
  • Quantum Dot搭載Fast IPSパネル
  • OLED/QD-OLEDパネル|0.03ms GtGと1,500,000:1コントラスト
  • ベンダブルOLED|フラットから800Rまで変えられる可変曲率
  • RapidRouteケーブルチャネル
  • 近接センサー内蔵OSD

iCUEソフトウェア連携

iCUEは、CORSAIR製品をPC上の一つの画面からまとめて制御する統合ソフトウェアです。キーボードやメモリのライティング、水冷クーラーのファン回転数といった設定を扱うソフトで、XENEONのPCモニターも対応機器として登録できます。

モニター本体の背面ボタンやジョイスティックで操作していた輝度・コントラスト・表示モードの切り替えを、iCUE上からマウスで動かせる仕組みです。プロファイルを保存しておけば、ゲーム用と作業用の画質設定をワンクリックで入れ替えられます

手探りでOSDのボタンを探す煩わしさがなくなるため、画質設定をこまめに変えるユーザーほど恩恵の大きい機能です。CORSAIR製品でデスクを固めているなら、他機器のライティング設定と同じ画面でモニターまで管理できます。

Quantum Dot搭載Fast IPSパネル

Quantum Dot(量子ドット)は、バックライトの光を微細な粒子で変換して色の純度を高める技術です。CORSAIRは32UHD144系・32QHD240・315QHD165のPCモニターに量子ドットとFast IPSを組み合わせ、広い色域と速い応答を両立させています

具体的な数値でいえば、32UHD144-Aがカバーする色域はDCI-P3 98%・Adobe RGB 100%・sRGB 100%です。Fast IPSは応答速度を高めた液晶パネルの一種で、CORSAIRの液晶モデルでは1ms MPRTという数値が公称されています。

液晶であることの利点は、同じ画面を長時間表示し続けても焼き付きの心配がない点です。表計算ソフトや制作ソフトのように固定表示の多い作業とゲームを1台で兼ねたいユーザーには、CORSAIRのFast IPSモデルが扱いやすい選択になります。

OLED/QD-OLEDパネル|0.03ms GtGと1,500,000:1コントラスト

有機EL(OLED)は画素そのものが発光するパネルで、バックライトを必要としません。CORSAIRのXENEON FLEX 45WQHD240・34WQHD240-C・27QHD240が採用しており、黒を表示する画素は完全に消灯するため、コントラスト比は1,500,000:1に達します。

応答速度は0.03ms GtGと、液晶の1ms MPRTからさらに2桁近く速い水準です。動きの速い映像でも輪郭の後ろに残像が伸びにくく、暗いシーンで物陰のディテールが黒つぶれに沈むこともありません。34WQHD240-Cが採用するQD-OLEDは量子ドットを組み合わせた自発光パネルで、DCI-P3 99%という色域を確保しています。

弱点は焼き付きです。CORSAIRは画面の輝度を自動で抑える保護機能を組み込み、焼き付きに対する保証も用意していますが、同じUIを何時間も表示し続ける使い方には液晶モデルのほうが向きます。映像とゲームの見え方を最優先するなら、CORSAIRの有機ELモデルがおすすめです。

ベンダブルOLED|フラットから800Rまで変えられる可変曲率

ベンダブルOLEDは、画面そのものを手で曲げられる構造です。CORSAIRのPCモニターではXENEON FLEX 45WQHD240だけが搭載し、フラットな状態から曲率800Rまで無段階で湾曲させられます

有機ELパネルがガラス基板を使わないフィルム構造であることを利用した仕組みで、曲率は画面両端のハンドルを引いて調整する方式です。45型・3440×1440という広い表示面積を持つCORSAIRのモデルだからこそ、湾曲による見え方の差がはっきり出ます

書類やコードを並べる作業ではフラット、レースゲームやフライトシミュレーターでは湾曲と、1台のモニターで使い分けられます。設置スペースに余裕があり、作業とゲームで理想の画面形状が違うユーザーにCORSAIRのベンダブルOLEDはおすすめです。

RapidRouteケーブルチャネル

RapidRouteは、スタンドの支柱にケーブルを通して配線を隠すCORSAIR独自のケーブルマネジメント機構です。XENEONのFast IPSモデルに共通して備わっています。

映像ケーブル・USBケーブル・電源ケーブルをまとめて支柱の内部へ通す構造で、モニター背面から垂れ下がる配線をデスクの奥に集約できます。CORSAIRはPCケースメーカーでもあり、ケース内部の配線処理で培った考え方がPCモニターにも持ち込まれました。

ガラス天板やオープンラックのように背面が見えるデスクでは、配線の処理がそのまま見た目に効いてきます。ライティングを効かせたデスク環境を組むCORSAIRユーザーにとって、地味ながら効き目のある機構です

近接センサー内蔵OSD

近接センサー内蔵OSDは、人がモニターに近づくと画面上に設定メニューが現れる操作系です。CORSAIRのXENEON 34WQHD240-Cと27QHD240に搭載されています。

一般的なモニターでは、背面のジョイスティックやボタンを手探りで探す必要がありました。CORSAIRは前面下部にセンサーを組み込み、手を近づけた時点でメニューを呼び出す方式へ変えています

輝度やHDRの切り替えをこまめに行う有機ELモデルとの相性が良く、iCUEを起動していない状態でも素早く画質設定を変えられます

CORSAIRのPCモニター全種類の違いを比較

CORSAIRのPCモニターは、XENEONブランドで公式サイトに現行掲載されているモデルがすべて対象です。有機EL系・Quantum Dot搭載Fast IPS系・サブディスプレイの3系統に分かれており、まずは比較表で画面サイズと解像度、パネル方式の違いを確認できます。

注意点として、日本では国内正規代理店の取扱いが終了しているモデルが含まれます。CORSAIR直販でも在庫切れ表示になっているモデルがあるため、購入時は在庫状況の確認が必要です。比較表のあとに各モデルの詳細を順に紹介します。

スクロールできます
モデル名画面サイズ解像度パネルリフレッシュレート用途
XENEON FLEX 45WQHD24045型3440×1440OLED240Hz没入型ゲーム/シミュレーター
XENEON 34WQHD240-C34型3440×1440QD-OLED240Hz作業とゲームの両立
XENEON 27QHD24027型2560×1440OLED240Hz競技系ゲーム
XENEON 32UHD144-A32型3840×2160Fast IPS(量子ドット)144Hz4K高精細/クリエイティブ
XENEON 32UHD14432型3840×2160Fast IPS(量子ドット)144Hz4K配信/マルチ機器接続
XENEON 32QHD24032型2560×1440Fast IPS(量子ドット)240Hzミドルクラスゲーミング
XENEON 315QHD16531.5型2560×1440Fast IPS(量子ドット)165Hzエントリーゲーミング
XENEON EDGE 14.5 LCD Touchscreen14.5型2560×720AHVA(IPS系)60Hzサブディスプレイ/システム監視

XENEON FLEX 45WQHD240

XENEON FLEX 45WQHD240の製品画像

項目内容
モデル名XENEON FLEX 45WQHD240
輝度1,000nit(HDR時ピーク)
応答速度0.03ms(GtG)
色域sRGB100%/DCI-P398.5%
入力端子HDMI2.1×2/DP1.4/USB Type-C(DP Alt-Mode)

「XENEON FLEX 45WQHD240」は、45型のウルトラワイド有機ELを手で曲げられる、CORSAIRのPCモニターで最上位に位置づけられるモデルです。3440×1440の解像度と240Hzのリフレッシュレートを、45型という広い表示面積で使えます。

パネルの仕様はコントラスト比1,500,000:1、HDR時のピーク輝度1,000nit、応答速度0.03ms GtGです。色域はDCI-P3 98.5%とsRGB 100%をカバーし、接続端子はHDMI 2.1×2・DisplayPort 1.4・DP Alt-Mode対応のUSB Type-Cという構成になっています。可変リフレッシュレートへの対応はAMD FreeSync PremiumとNVIDIA G-Sync Compatibleの両方です。

レースゲームやフライトシミュレーターでは800Rまで曲げて視界を包ませ、書類を並べる作業ではフラットに戻すという使い分けができます。ただし45型ウルトラワイドは設置に相応の奥行きが必要で、デスクの寸法は事前に測っておきたいところです

没入感を最優先するゲーマー、そして作業とゲームで画面形状を変えたいユーザーにCORSAIRのFLEX 45WQHD240はおすすめです。国内では流通在庫からの購入になる可能性が高く、在庫の有無は購入前に確かめておきましょう

XENEON 34WQHD240-C

XENEON 34WQHD240-Cの製品画像

項目内容
モデル名XENEON 34WQHD240-C
輝度1,000nit(3%APL時ピーク)
応答速度0.03ms(GtG)
色域sRGB100%/DCI-P399%
入力端子HDMI2.1×2/DP1.4/USB Type-C(DP Alt-Mode、65W PD)

「XENEON 34WQHD240-C」は、34型・1800R湾曲のQD-OLEDを採用したCORSAIRのウルトラワイドモニターです。45型では大きすぎるデスクにも置けるサイズへ収めながら、3440×1440・240Hzという基本性能はFLEXと同等を確保しています

QD-OLEDの色域はDCI-P3 99%とsRGB 100%で、VESA DisplayHDR True Black 400の認証も取得しました。輝度は全画面表示で250nit、3%APL時には1,000nitまで伸び、応答速度は0.03ms GtGです。USB Type-Cは65Wの給電に対応するため、ノートPCとは映像と電源をケーブル1本でつなげます

手を近づけるだけで設定メニューを呼び出せるのが、近接センサー内蔵OSDの利点です。1800Rの湾曲は画面の端までの距離を均すので、横長画面での文書作業でも視線移動の負担が抑えられます。筐体色はホワイトで、白系で統一したデスクに馴染む見た目です。

ウルトラワイドの作業領域と有機ELの映像表現を両立させたいユーザー、ノートPCを1本のケーブルで接続したいユーザーにCORSAIRの34WQHD240-Cはおすすめできます。

XENEON 27QHD240

XENEON 27QHD240の製品画像

項目内容
モデル名XENEON 27QHD240
輝度1,000nit(3%APL時ピーク)
応答速度0.03ms(GtG)
色域sRGB100%/DCI-P398.5%
入力端子HDMI2.1×2/DP1.4/USB Type-C(DP Alt-Mode)

「XENEON 27QHD240」は、27型2560×1440の有機ELパネルを載せたCORSAIRの競技志向モデルです。LG DisplayのMETAテクノロジーを採用したパネルで、画素密度は110PPI、リフレッシュレートは240Hzに対応します。

コントラスト比1,500,000:1と0.03ms GtGの応答速度に加え、3%APL時で1,000nitのピーク輝度を確保しています。色域はDCI-P3 98.5%とsRGB 100%、表示色は10.7億色です。USB Type-Aハブ4基はKVMに対応し、スタンドは高さ100mmの調整とチルト・スイベル・ピボットをこなします。

27型は視線をほとんど動かさずに画面全体を把握できるサイズで、FPSやアクションゲームでの索敵に有利です。有機ELの黒の沈み込みは、暗い室内マップで敵の輪郭を拾う場面ではっきり効いてきます。

応答速度と暗部の見え方を優先するゲーマー、仕事用PCとゲーミングPCをKVMで1画面に集約したいユーザーにCORSAIRの27QHD240はおすすめです。

XENEON 32UHD144-A

XENEON 32UHD144-Aの製品画像

項目内容
モデル名XENEON 32UHD144-A
輝度600nit(HDR時)
応答速度1ms(MPRT)
色域sRGB100%/DCI-P398%/AdobeRGB100%
入力端子HDMI2.1×2/DP1.4/USB Type-C(DP Alt-Mode)

「XENEON 32UHD144-A」は、32型4KのFast IPSに量子ドットを組み合わせたCORSAIRの高精細モデルです。3840×2160の解像度で144Hzのリフレッシュレートに対応し、初代の32UHD144を改良した後期版にあたります。

色域はDCI-P3 98%・Adobe RGB 100%・sRGB 100%をカバーし、VESA DisplayHDR 600の認証を取得しています。輝度はSDRで400nit、HDR時には600nitまで到達し、応答速度は1ms MPRTです。HDMI 2.1を2系統備えるため、4K/120Hz出力に対応した家庭用ゲーム機もそのままつなげます

液晶パネルなので焼き付きを気にせず使え、ブラウザや表計算ソフトを開いたまま長時間作業する用途にも無理がありません。iCUE連携とRapidRouteケーブルチャネルにも対応し、CORSAIRの他製品と設定や配線をまとめて扱えます。

4Kの精細さで写真や動画の色を扱いたいユーザー、家庭用ゲーム機とPCを1台のモニターで兼用したいユーザーにCORSAIRの32UHD144-Aはおすすめです。

XENEON 32UHD144

XENEON 32UHD144の製品画像

項目内容
モデル名XENEON 32UHD144
輝度600nit(HDR時)
応答速度1ms(MPRT)
色域sRGB100%/DCI-P398%/AdobeRGB100%
入力端子HDMI2.1×2/DP1.4/USB Type-C(DP Alt-Mode)

「XENEON 32UHD144」は、CORSAIRの32型4Kモニターの初代にあたるモデルです。パネル構成は32UHD144-Aと同じQuantum Dot搭載Fast IPSで、3840×2160・144Hz・1ms MPRTという基本性能も共通します。

VESA DisplayHDR 600に対応し、色域はDCI-P3 98%・Adobe RGB 100%・sRGB 100%をカバーします。映像入力はHDMI 2.1×2・DisplayPort 1.4・DP Alt-Mode対応のUSB Type-Cで、周辺機器用にUSB 3.1ハブも搭載しました。

改良版の32UHD144-Aとの違いは、本体に組み込まれたマルチマウント機構です。カメラや照明、マイクアームをモニター本体へ直接取り付けられるため、配信環境を画面の周囲に集約できます。RapidRouteケーブルチャネルと組み合わせれば、機材を増やしてもデスク上の配線は散らかりません。

4Kの高リフレッシュレートを押さえながら配信機材までまとめたいユーザーにCORSAIRの32UHD144はおすすめです。国内正規代理店の現行取扱いに残る一方、CORSAIR直販ではスタンド付き・スタンドなしとも在庫切れ表示になっている点は把握しておきましょう

XENEON 32QHD240

XENEON 32QHD240の製品画像

項目内容
モデル名XENEON 32QHD240
輝度600nit(HDR時)
応答速度1ms(MPRT)
色域sRGB100%/DCI-P398%/AdobeRGB100%
入力端子HDMI2.0×2/DP1.4/USB Type-C(DP Alt-Mode)

「XENEON 32QHD240」は、32型でWQHD解像度と240Hzを組み合わせたCORSAIRのバランス型モデルです。2560×1440という解像度は4Kより描画負荷が軽く、GPUの余力をフレームレート側へ回せます

パネルはQuantum Dot搭載Fast IPSで、VESA DisplayHDR 600に対応します。応答速度は1ms MPRT・5ms未満GtG、色域はsRGB 100%・Adobe RGB 100%・DCI-P3 98%です。映像入力はHDMI 2.0×2・DisplayPort 1.4・DP Alt-Mode対応のUSB Type-Cという構成で、スタンドは110mmの高さ調整に対応します。

4Kモデルと比べると入力端子がHDMI 2.0どまりのため、家庭用ゲーム機で4K/120Hzを狙う使い方には向きません。一方でPCから240Hzを出す用途には十分で、32型の広い画面をゲームと事務作業の両方に使い回せます

ミドルクラスのGPUで240Hzを活かしたいゲーマーには、CORSAIRの32QHD240がおすすめです。モニターアームで運用するユーザー向けに、スタンドなし仕様の別型番も用意されていました。

XENEON 315QHD165

XENEON 315QHD165の製品画像

項目内容
モデル名XENEON 315QHD165
輝度300nit
応答速度1ms(MPRT)
色域sRGB99%/DCI-P390%/AdobeRGB100%
入力端子HDMI2.0×2/DP1.4

「XENEON 315QHD165」は、31.5型WQHD・165HzというXENEONシリーズのエントリー寄りモデルで、日本ではAmazon限定モデルとして2024年3月に発売されました。CORSAIRのPCモニターの中では、性能を欲張らず大画面と滑らかさのバランスを取った位置づけです

パネルはQuantum Dot搭載Fast IPSで、色域はAdobe RGB 100%・sRGB 99%・DCI-P3 90%をカバーします。コントラスト比は1200:1、応答速度は1ms MPRTで、可変リフレッシュレートはAMD FreeSync PremiumとNVIDIA G-Sync Compatibleの両方に対応します。配線を支柱に隠すRapidRouteケーブルチャネルも備えました。

輝度は300nitで、HDRは信号を表示できる程度にとどまります。上位モデルのようなHDRの明暗表現までは期待できませんが、SDRでゲームや事務作業をこなす分には不足しません。映像入力はHDMI 2.0×2とDisplayPort 1.4で、USB Type-Cの映像入力は非搭載です。

初めての大型ゲーミングモニターを探しているユーザー、ゲームと写真編集を1台で済ませたいユーザーにCORSAIRの315QHD165はおすすめできます。

XENEON EDGE 14.5 LCD Touchscreen

XENEON EDGE 14.5 LCD Touchscreenの製品画像

項目内容
モデル名XENEON EDGE 14.5 LCD Touchscreen
輝度350nit
応答速度
色域
入力端子HDMI2.0/USB Type-C(DP Alt-Mode)

「XENEON EDGE 14.5 LCD Touchscreen」は、14.5型・2560×720という横長の画面を持つCORSAIRのタッチ対応サブディスプレイです。メインモニターの代わりではなく、情報表示と操作を受け持つ補助画面として設計されました。

パネルはAHVA(IPS系)で輝度は350cd/m2、表示色は1670万色です。5点マルチタッチの静電容量式タッチスクリーンを備え、画面に直接触れて操作できます。接続はHDMI 2.0とDP Alt-Mode対応のUSB Type-Cのほか、マザーボードのUSB 9ピンヘッダーへ内部接続する方法も選べます。

設置の自由度も特徴で、本体に内蔵された14個のマグネット、360mmラジエーターマウントへの固定、1/4-20インチネジ穴での取り付けという3通りの設置方法に対応した設計です。縦横どちらの向きでも使えるため、PCケースの側面やメインモニターの下に据えられます。iCUEのウィジェットでCPU温度やファン回転数を常時表示でき、ElgatoのVirtual Stream Deckとしてシーン切り替えやミュート操作を割り当てることも可能です。

配信の操作を手元で完結させたいユーザーや、PCの状態を常に映しておきたい自作PCユーザーにCORSAIRのXENEON EDGEはおすすめです。ただしリフレッシュレートは60Hz、HDRには非対応のため、ゲーム画面そのものを映す用途には向きません

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まとめ

この記事では、CORSAIRのPCモニターの特徴と独自テクノロジーを解説し、XENEONシリーズの現行モデルを比較しました。ラインナップは有機ELの映像表現、Quantum Dot搭載Fast IPSの広色域、そしてXENEON EDGEというサブディスプレイの3方向に整理できます。

選び分けの軸は明快です。没入感を求めるならFLEX 45WQHD240か34WQHD240-C、競技系ゲームの応答速度なら27QHD240、4Kで作業も兼ねるなら32UHD144系、性能を絞って大画面を優先するなら315QHD165、デスク環境の強化ならXENEON EDGEという対応になります。

日本では国内正規代理店の取扱いが終了しているモデルもあり、実質的に流通在庫から選ぶ形になる場合があります。狙うモデルが決まったら在庫の状況もあわせて確認し、CORSAIRのPCモニター選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

100台以上のPCモニターを使用したことがあるPCモニターおたくです。PCモニターには数多くのブランド・モデルがあり「どれを選べばわからない」という人も多いです。このサイトでは、スペック表だけではわからないPCモニターごとの違いや、用途・機能別のおすすめモデルをわかりやすく発信しています。

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